原田調整店

　着物を着用すると、自分でも気がつかないうちに多種多様なシミがつきます。
食べ物のしみ、お茶やコーヒーなどの飲料、メイク汚れ、汗など様々な性質のしみがありますが、必ずと言っていいほどつくのは衿のファンデーションと袖口の汚れです。さらにそこに汗が加わることもあります。
まず、特にしみを付けてしまった記憶がなければ、その衿と袖口のお手入れを行います。しみはまず油性・水性に大きく別れますが、油性洗い、水性洗いでも落ちない場合があります。その際は変色を直すことになります。しみの多くは酸化し生地を黄色く変色させ、着物の染料を退色させています。そこでまず変色を漂白し、その後失われた色を戻します。代表的な事例を以下でご紹介いたします。

　着物はシャツなどと異なり、アイロンでパリッとした折り目はつけません。また、折り目以外にも生地を傷めないよう細心の注意が必要です。
当店では京都の専門店で修業した職人がふわっと仕上げます。
浴衣などを自宅で丸洗いされてシミ抜きが不要の場合は、アイロン仕上げのみのご注文も承ります。（正絹の着物の水洗いはしないでください。）

　着物を解いて反物の形に戻して専用の洗剤で手洗いします。油性汚れ、タンパク質が固まった汚れや変色などは別途しみ抜きが必要です。 また、仕立て直しが決まっている際はお知らせください。寸法によってはヤケ直しが必要になることもあります。

※着物の状態に戻すには別途仕立て代が必要です。仕立ては外注となります。ご相談ください。
※洗い張りではシミ抜き、洗い張り、地直し（色直し）、ヤケ直しの段取りが重要となります。解く前にご相談ください。

　しまったままの矢旗をバッグやクッションなどの小物にリメイクいたします。毎日使えるバッグやクッション、タペストリーなどアイデア次第で様々なグッズに生まれ変わります。また、和装での旅行に便利な布製のたとう紙もお作りしております。リメイク用素材はお持ち込みください。あなたの大切な思い出を有効利用しましょう！